発売以来、すでに販売数は300セット越え! 200系ハイエースの乗り心地を改善するショックアブソーバーとして絶大な人気と信頼を得ているオーリンズショックアブソーバー オグショーオリジナルの「トランポモデル」。この特注モデルを製作している「ラボ・カロッツェリア」を訪問しました。
オーリンズサービスセンター「ラボ・カロッツェリア」とは?
オーリンズショックアブソーバーの販売代理店「カロッツェリアジャパン」。本国スウェーデン・オーリンズ社のアジア地区最大のディストリビューターとしておよそ四半世紀にわたり、オーリンズ製品の輸入・企画・販売・サポートを続けてきました。
そして、カロッツェリアジャパンのサービスセンターである「ラボ・カロッツェリア」もまた同じく最大規模のオーリンズ・サービスセンターとして、オーリンズ社の技術基準をクリアした専門スタッフ(オーリンズ社のアップデイテッドサービスセミナーを常に受講している技術者)が作業を行なっています。オグショーオリジナル「トランポモデル」も、この「ラボ・カロッツェリア」で製作されています。
本邦初公開!これがオーリンズ特注「トランポモデル」の製作工程!
並べられているのは通常モデルのショックアブソーバー。「トランポモデル」は、この通常モデルをチューニングし、トランポに最適な仕様へ変更しています。
仕様変更するために、まず分解作業から。シリンダーやピストン、シムなど、こんなにも多くの細かなパーツで構成されているのがショックアブソーバーです。
通常モデルのシムやピストンが並べらます。同じようなシムが並んでいるようにも見られますが、一つ一つ微妙にサイズが異なり、これがショックアブソーバーの「味付け」を作り出しています。
いよいよ「トランポモデル」へと仕様変更していきます。シムのサイズを一つ一つ確認しながら、通常モデルとシムを入れ替えたり、順番を入れ替えたりしてショックの「味付け」を変えていく作業を進めます。
「トランポモデル」仕様へと変更したシムをピストンロッドに組み込んでいきます。
シリンダーにオイルを注入しピストンロッドASSYを挿入します。エア抜きを行なってなじませていきます。
なじんだところで、さらにオイルを足していき、外に漏れないようシールヘッドを取り付けます。
最後に、窒素ガスを封入し、ガス圧が規定値となっているかをチェックします。
完成品です。オグショーオリジナルの「トランポモデル」であることを証しする「OGUshow」ステッカーが貼られます。
なぜ「オリジナルショックアブソーバー」を作ろうと思ったのか?
そもそも、すでに通常モデルでも定評のあった200系ハイエース用オーリンズショックアブソーバーから、なぜ特別仕様を製作しようと思ったのか。そこには、トランポ専門店として、どうしても譲れない理由がありました。
「モトクロスライダーの経験をフルに活用したトランポモデル完成!」 モトクロスレーサーだった経験から、ダンパー性能は、装着する車両の重量により、大きく変化する事を知っています。
そんな中でもオーリンズのダンパーは、常に高性能を発揮してくれていましたので、安心して販売させていただいていましたが、ディーゼル車や4WD車での性能に不満が残っていたのも事実でした。トランポユーザーの多くが好むディーゼル車やワイドボディ4WD車専用のダンパーを作れないか?と考え、最も信頼の置けるオーリンズさんに相談。その後試行錯誤を繰り返しやっと完成しました。
ノーマル仕様のベストパフォーマンスは、前前軸重1000kg前後に装着した際に発揮されるに対し、今回開発したトランポモデルは、前前軸重1250kg前後の車輌に装着した際に最大限のパフォーマンスが発揮されるようチューニングしました。
これにより2WD車でも常時荷物を積載されたり、架装により車両重量が増した車輌や、ディーゼル車・4WD車にお乗りのユーザーにも最適なショックアブソーバーができあがったと自負しています。トランポ専門店 オグショーだからこそできたトランポモデルを是非体感してみて下さい。
開発担当:オグショー代表 小栗 伸幸
通常仕様と何が違うのか?
通常仕様のオーリンズショックアブソーバーではカバーしきれない、ディーゼル車やワイドガソリン4WD車などの、特にフロント重量が重い車輌に合わせたセッティングを施しました。約200kg重い車重を想定し、ノーマルのDFVショックアブソーバーのオイル、シムを調整しては試乗し、さらに調整・試乗を繰り返して、通常のオーリンズの特性とも違う、納得のいく味付けに仕上がっています。
オーリンズ独自のDFVと20段階の減衰調整機構を搭載
「トランポモデル」にも、通常モデルのオーリンズショック同様、オーリンズ独自の伸圧同時制御バルブ「DFV(デュアル・フロー・バルブ)」が搭載されていて、理想的な減衰特性を実現。快適性と走行性能を高次元で両立させ、さまざまなプロフェッショナルユースを足元から支えます。
さらに、装着したまま調整可能な20段階の減衰調整機構を搭載。走行シーン、積載状況に合わせたセッティングが可能です。
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